【ご馳走】手巻き寿司のぜいたく

エッセイ
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月に一度くらいのペースで、わが家で手巻き寿司をやります。日本酒、生ワサビ、海苔。そして貝汁。そういうふうに脇役を固めながら、魚を生で食す。

月に一度のお楽しみとして、手巻きをセットすることで、大きな仕事のリズムが刻めます。

そんな手巻きの贅沢を、記します。

手巻きとは?

昼間に飲む酒は、酔う。
休日のゴルフは、空いている。
ズル休みっぽく学校を休んで、教育テレビを観る。

人間は、罪悪感を肯定的に捉える。

ちょっとワルいこと。
秘密。
サボること。
自分へのご褒美。

へそくり。
缶コーヒー。
片思い。

自分だけしか知らないことがある。

自分の弱さ。
自分の甘さ。

そんなところが、自分を愛する秘訣かもしれない。

いろんな人がいる。いろんな価値観がある。
毎日、という呪縛。そこから少し、解かれたい。

手巻きは、それらを満たす。
WEEKDAYのちょっとしたぜいたく。

妻が刺し身を調達する。
生ワサビは高い。奮発して、買う。
酢飯はいつも、同じ味。
貝汁が肝臓にしみる。
しみる、は、しじみじるの略ではないか。

流れを落ち着かせる

スイッチが入っている平日。そしてオンタイム。
仕事している時は、高速で頭が回転している。首から後頭部にかけて、あつくなるほどだ。
オンタイムの時にオフタイムの人をみると、合わないと感じる。
何サボってるんだよ。何呑気にやっているんだよ。
心がざわつく。

でも、ゆったりと穏やかな時間がものすごく大事だということ。

薄いこと、小さいこと、少ないこと、短いこと。

めちゃくちゃぜいたくなんだよな。

手巻きは、ぜいたくだ。

平日に、海苔に巻いて、刺し身を食べる。
日本酒を飲む。
他愛のない笑顔。

クールダウンせよ。
翌日戦うためではない。ただ欲していることだからだ。

人生短い。だから、一日たりとも無駄にするな。休んだら後悔するぞ。

無駄なことなんて、ないのさ。
サボることも、休むことも。

手巻きの時間は、本当にぜいたくだ。
そこに必ず、妻と子供の笑顔がある。
ガリこそが主役よ。

今日の書斎

手巻き寿司は、妻のほうの文化です。妻の実家でそれが夕食に出されました。ぼくは巻き方すら知らなかった。教えてもらって、巻くことそのものが楽しくなりました。

自分で巻くという行為が、罪悪感を減らします。
ぼくは寿司というぜいたくを食べていいんだ。だって、自分で握っているのだから。

罪悪感もわさびも醤油も、ほどほどがよい。

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