【経営】多面的に考えるとは?仕事はどこまでが範囲か?

戦略/マーケティング/リーダーシップ
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何かズレてんだよなぁ。

仕事をしていて、そう感じることがあるかもしれません。

確かに、
「そういう意味で言ったんじゃないんだけど」
とか
「別のものが出来上がってしまった!」
など、わたしにも経験があります。

言葉というのは難しい。

今回は、仕事をするうえでの言葉や認識のズレ、について書いてみたいと思います!

言葉が難しい理由

「報告せぇよ」

例えば、AさんがBさんに対し、
「今度Cさんに、8/8までに〇〇を提出するようにお願いしておいてくれる?」
と言ったとする。
多くの種類の仕事があるから、誰に何をお願いしたか、そしてそのお願いが実行されたかが
わからなくなることがある。
もちろん、それはその人のせいだ。だけど、人間だから、忘れることはある。

図で書けば、

ということになる。

この時、BさんはCさんに対し、
「Aさんが、8/8までに〇〇を提出するように、とおっしゃっていました」
というような感じで、伝えるだろう。

伝達するのは大変だチュンチュン

Bさんからすれば、
「あー、よかった。仕事が終わった!一安心」
と思うだろう。

だが、Aさんからすれば果たしてどうだろうか?


私は、これは仕事が終わっているといえないのではないかと思っている。
というのも、Aさんからしてみれば、直接仕事を依頼したのはBさんに対して、だからである。

したがって、Bさんから、
「Cさんに、先日Aさんからのお願いを◯月◯日に、お伝えしておきました」
という報告があるべきだ。



確かに、最終的な完成状態は、Cさんからのアウトプットをもらうこと、だ。
だが、BさんがCさんに依頼していなければ、
Cさんからのアウトプットは待てど暮らせど出てこない。

Aさんからしたら、期限がせまるにつれて、
「BさんはCさんにちゃんと伝えてくれているだろうか」
「伝えてなかったら、別の手を考えておかねばならないな」
というぐあいに、余計に考えることが増えてしまうのである。

だったらBさんに、
「先日お願いした件だけどさ、Cさんに伝えてくれた?」
といえばいいのであるが、それを覚えて言うことこそが、
脳にとって負担になるのである。

したがって、Aさんからすれば、結局全部マネジメントしていることになり、
ならば最初から直接Cさんに頼んだほうがよかった、ということになるのである。

忙しい人ほど、心の余裕もなくなり、
「そういうふうに動いてくれよ、いちいち説明させんといてくれよ」
「結局おれがぜんぶやってんじゃん」
とイラついて、さらに言動が厳しくなってくる。

そういうことが起こるのだ。

ではなぜ、こんなことになるのか。

それは、「仕事」の認識や定義・考え方が、
AさんとBさんでは異なっているからである。

Aさんは、BさんはCさんに伝えたあと、自分に報告があると思っている。
そしてそれが仕事の範囲だ、と思っているのに対し、
Bさんは、Cさんに伝えることが仕事だと思っている。

Aさんの考え方は、より上司に近い。
なぜなら、仕事を俯瞰してみているからである。

の図が、見えているのである。
もちろんAさんはCさんに対し、
「この前のお願いした件、とってもいい出来だったよ!」
とかそういうフォローをするし、Bさんに対しても、
「Bさんありがとう」というフォローをするだろう。
さらに、Cさんからもらったもので、会社が好転しているなら、
「Cさんが作ってくれたあれ、すごい評判だったよ」
と、Feedbackをするだろう。

AさんとBさんの違いがなにか。

それは、「問いを立てる力」だ。

問いを立てる力

問いを立てる力。

例えば上記のような場合だと、
「そもそも仕事って、どこまでの範囲までなのだろう」
というようなことである。

5W1Hは特に有効な問いの立て方だと思う。
この場合だと、仕事に対して、
「Where?」
とツッコむ。
「How range?」

とかでもいいかもしれない。

仕事という定義が自分と相手で異なっているかもしれない。
だから、認識のズレが起こって、トラブルになる。

そういうことを全員が考えられるわけではない。
最低限やらなければならないことは、「ルールを作ること」だ。

例えば、報連相というルール。

「依頼された人は、仕事が終わったということまでを依頼者に報告しよう」
「依頼する時は、期限を必ずセットにしよう」



がルールになるかもしれない。

結論として

コミュニケーションは、大変難しい。
なぜなら言葉には曖昧さがあるからである。

この曖昧さを除去しようとすれば、時間が犠牲になる。
つまりめんどくさいんです。

とすれば、言葉が完璧になる、ということを期待しないほうがいいかもしれない。
つまり、言葉足らずでもよい、とするのだ。
それは、「きっと相手はこういうふうに考えるだろう」と推測する力だ。
先ほどの例で言えば、
「BさんはCさんには伝えてくれるけど、自分への報告はない人」
と認識し、早めに手を打っておくことである。

そもそもBさんに期待するのがいけないのであって、
期待の上に成り立つコミュニケーションをとらないことが大切なのである。

多面的に考えること、とは問いを立てる力である。

今日の書斎

完璧を求めようとすることは、いいことではありますね。
ですが、どこまでいってもすべてが完璧にはならないです。
したがって、許容していく力が求められているように思います。

お互いを深く知っていけば、あうんの呼吸で、仕事を熟(こな)していけるのですが、そこにいくまでに多くの時間を要しますね。

いかに知見をためて、仕組み化できるか、はリスクをとってチャレンジするべきことだと思います。

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